オリジナルの無線LANをFPGAで作ろう 11ページ目


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1-受信側FPGA-送受信のNCOの位相合わせ
引き続き受信側FPGAのファームを作っていきます。

受信側のNCO(10MHz発振器)の位相を送信側NCOの位相と合わせるモジュールをつくります。
送信側と受信側のNCOの位相合わせが必要な理由は、2ページ目 をご覧下さい。

位相合わせモジュールの仕様は図のようにします。送信側から送られてきた特殊コードの位相と受信側のNCOの位相を比較して、位相が合うようにします。
位相合わせは、特殊コード検出モジュールの"douki"信号が"1"の時のみ行います。
位相を比較した結果はNCOの周波数設定値として出力します。
位相合わせはPLLという技術を使っています。PLLの詳しい原理や、NCOの周波数設定値を操作することで位相合わせができる理由は別の機会に書きます。



位相合わせのモジュール名は、douki_tx_rxとしました。douki_tx_rxモジュールのソースコードはこちらです。
douki_tx_rxモジュールをシンボル化して回路図に配置してください。
前のページで作成済みのモジュールと結線の終わった状態です。
結線がすっきりと見やすいようにNCOのsin出力はネットラベル"nco_sin[15..0]"を、位相合わせを促す信号にはネットラベル"douki"をつけました。
前のページで、NCOの"reset_n" "clken"にVCCを付けるのを忘れていましたので、ここでVCCをつけました。




2-送信側の基板設計状況
送信側の回路図を元に基板設計を進めています。
現状設計中の基板の様子です。FPGAと低速ADCと高速DACを配置しルーティングを進めていっています。





次回は引き続き受信側のFPGAファームを作っていきます。


2015年2月1日 記
12ページ目に続く

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